【SAEがARINC規格部門を買収】
2014.2.2
―SAEによる航空宇宙関連資産の拡大戦略―
2014年1月13日付けで米国SAE(自動車技術者協会)インターナショナルは米国ARINC(Aeronautical Radio Inc.)社のIA(産業資産)部門の買収が完了したことを発表した。これにより今後SAEはARINCのもつ世界の航空会社など航空運輸に欠かすことのできない航空機搭載機器等の規格や会議議事録等の産業資産をすべて取得することになった。本件に関するお問い合わせはSAE正規日本代理店である弊社までお問い合わせください。(DCメール 2014年2月1日 No.358)
■SAE、ARINC規格部門を買収
今回の買収は今後SAEの継続的な開発や航空宇宙産業における技術サービスの拡大に重要なステップである。 SAEインターナショナルのD• L•シャッツ最高経営責任者(CEO) は 2014年1月13日ペンシルバニア州ウォレンデ-ルの本社で語った。
SAEインターナショナルはARINCのもつ産業資産事業部の買収により全ての航空宇宙産業を支援するために工業規格分野での世界的な地位を強化したことになった。今後この新たに買収した部門は産業インフラを構築する使命を持っているSAE産業技術コンソーシアム( SAE ITC )の下で目標達成を可能にすることとなった。
SAE ITCにおける航空産業での活動は航空電子工学会( AEEC )、アビオニクスメンテナンス会議( AMC) およびフライトシミュレータエンジニアリング&メンテナンス会議( FSEMC )などの加盟団体を代表してこれら活動を調整し関連する技術の標準化をする責任がある。 このIA(産業資産)は第2次世界大戦直後に航空輸送産業を支援するためにARINC規格などと最適実践の開発につながる技術的な評価を行うために始められた。
この買収はSAEにとって継続的な開発や航空宇宙産業に当社の技術サービスの拡大に重要な次のステップとなる。我々は産業資産のメンバーである顧客やスポンサーのための貴重なリソースとなることを楽しみにしている、とD.L.シャッツCEOは語っている。
AEEC 、 AMC およびFSEMCは費用対効果を向上させるため生産性を向上させ世界の航空会社のためのライフサイクルコストの削減、航空機フライトシミュレータメーカー、航空電子サプライヤーと協調して共通の確立、対話を開始することにより、航空、メンテナンス、トレーニングおよび通信サービス•プロバイダー技術基準、誰組織が独立して開発することができなかった共有の技術的なソリューションを開発することになる。
またこの買収を通じて産業資産メンバーとスポンサーは更なる工業規格や生涯学習のSAEインターナショナルのコアコンピテンシーの恩恵を受けることができるとしている。
ARINC産業資産は新しくSAE ITC航空工業資産となったが永年にわたり航空会社など世界の航空輸送の規格開発の世界的リーダーであり、このARINC規格や会議文献のプログラムの取得は航空宇宙産業への製品やサービスのSAEインターナショナルの強力資産となる。
SAE インターナショナルはエンジニアリングの専門職のための究極の知識源であることを約束したグローバル団体で138,000以上のエンジニアや技術者を統合することにより業界の幅広いスペクトルにわたって知識と専門技術を促進している。モビリティ工学の専門家のための学習や産業工学のための基準を設定する寿命を奨励しモーションの世界および大学対抗デザインシリーズのようなプログラムを含む当社の慈善SAE財団の活動を通じてよりよい世界のために努力しているとしている。(SAE PRWEBより抜粋)
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