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MIL調査

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MILスペック調査ご案内

弊社では米国防省との交信業務が可能となったことを機に、2000年3月から「MILスペック調査」業務を本格的に取り入れ、MILスペック・ユーザーからの質問や疑問に対して、米国防省のスペック担当者のメールで回答しております。

ご依頼の多くはMILスペックの改訂に関する問合せですが、中には別記に掲げた事例のようにスペックの内容に深く踏み込んだ調査依頼も増えてきております。

的確な回答を得られた時のスペック・ユーザーの喜びや感謝の声はまさに調査の必要性を表したものとして、関係者から大きく評価されております。

ご存知のように米国防省によるMILスペック改革以降、多くのMILスペックが統廃合され、民間規格に代替されたり、新規のMILスペックに切り替わっております。

またスペックの内容もその都度微妙に変化しており、スペックユーザーにとっては誠に頭の痛いことですが、万全を期しておかなければなりません。

そこで、弊社ではMILスペックに関する永年の知識と経験により、これらスペック・ユーザーに代わり調査し、回答致します。

お願い

当ホームページでは海外情報を出来る限り日本語にしてお伝えしておりますが、適訳であるとは限りません。また、ホームページの都合上全ての原文を引用できない場合があります。なお、当ホームページ上の情報は参照情報源としてだけ使用されるものであり、完全性や正確さを保証したり主張したりするものではありません。また当ホームページに記載された内容を無断で引用または転載することは禁じられています。

調査内容

01

MILスペックに関する事であればなんでも結構です。

02

調査内容についての確認先は米国防省の当該スペック担当者です。

03

回答は日本語を補助とした原文(英文)回答とさせていただきます。

04

調査日数は個別スペックや内容によりますが2,3日から2週間程度です。

05

調査費用は1件1000円からとさせていただきます。詳細につきましては個別に申し受けいたします。

06

調査内容については公開を原則としますが、貴社名や個人名など「法人・個人に関する情報」は非公開とさせていただきます。なお、「調査内容」についても非公開の場合は事前にお知らせください。また、調査内容によりお受けできない場合や、回答できない場合がありますので、予めご了解ください。

調査事例

検査仕様の変更に関する調査

Q

MIL-C-26482G(5)には「コネクタのPLUG SHELL及びCOUPLING RINGに3ヶ所ストライプマークを実施する」ように規定されているが、DODは全ての当該認定品目メーカーに対して「次回の規定改訂時に上記の規定が削除される」旨の書簡を通達したようである。
そこで某メーカーはストライプマークなしのコネクタの製造を開始した。

その結果、当社には「ストライプマークなし」のコネクタが納品されたが、受入検査時に、当該規格と一致しないため不合格品となり、処置は保留としている。
当該書簡を正式文書として、納入されたコネクタを合格品として問題ないか。

A

この問題は認定品メーカーには通達されたDODからの書簡がユーザーには通達されていないために起こった。
DODによれば当該スペックの次回の改訂時に変更されるとの事であるが、ユーザーにとってはその時まで受領検査を待たせるわけにはいかない。

結果としては今回のMILスペック調査にてDODの確認を取り付けたことで事無きを得たが、放置しておけば多大な損害をこうむるところであった。以下はDODからの原文回答(一部)である。

We have issued a notification letter (dated 21 December 1999) on the 3 axial stripes that were required on MIL-C-26482G.
We have sent this letter to all QPL manufacturers for MIL-C-26482G,informing them that they do not have to put the stripes on the connectors anymore.
That change was authorized by our letter.
These 3 stripes are not really needed or necessary,because the colored bayonet pins assure of the fully mated position,in addition to the color band on the back.
Also, these stripes are not required in MIL-C-38999 or MIL-C-83723.
So, if the connectors comply with the specification in all aspects,the absence of the 3 stripes should not be reason to reject these parts.

使用無効(Inactive)に関する調査

Q

MIL-T-6053C(1)「Tests, Impact, Shock Absorber Landing Gear Aircraft」のNotice2では「Inactive for new design and is no longer used,except for replacement purposes」と記載されているが、この文章の意味に就いてDODの見解を聞きたい。

注)Inactiveは本来的には「使えない」ことを意味するが、ここでは意図的に「無効」と訳す

A

新規設計向けには無効*1)という意味はこのスペックは現存する航空機には使用可能ということである。
(しかし)そのスペックは現在開発中、あるいは米空軍に在庫されるまだ非公式な航空機には使用出来ない。
着陸装置が製造され現在在庫されている場合、それが現状の着陸装置の代替品であろうと上級品であろうとそのスペックは使用可能である。
そこで、もし現在在庫されるある特定の航空機の着陸装置を全面的に再設計する場合は、改めて使用可能な民間工業規格を探すか新しくMILスペックを制定しなければならない。
現在このMILスペックの代替となる民間スペックは不明である。
本件についての技術調査をしなければならないとおもわれる。
以下はDODからの原文回答(一部)である。

Inactive for new design means that this specification can be used on existing aircraft.
The specification cannot be used on aircraft in development or not yet officially in the Air Force inventory.
Landing gear developed and being used in the current inventory, whether it be the replacing of a existing part or upgrading the existing part, this specification can be used.
Now if there were a total redesign of the landing gear of a particular aircraft currently in the inventory, then we would have to research a possible commercial application or develop a new military specification.
I am not aware of any existing commercial specification to replace this military specification but I would have to have an engineer research this matter.

最新版の調査

Q

MIL-STD-1750はA版がACTIVEであるが、B版をベースとした商品が存在するようである。
そこでどちらが最新版か、またその違いがわかれば教えてほしい。

A

かってB版に切り替えるべくそのドラフトが作成されたが、MILスペック改革により断念された。
しかしその過程で「非公式な」ドラフト版を基本とした商品が製造された可能性がある。
以下はDODからの原文回答(一部)である。

There has been a fundamental shift in the methods used by the United States Military to procure military systems.
Large growth in commercial electronic products has enabled the US Military to economize by leveraging off commercial standards instead of military-unique standards such as MIL-STD-1750A.
The decreasing market share of Department of Defense systems does not allow the military to drive the commercial market like it once could.
Consequently significant changes to Mil-Std-1750A which would have warranted a revision to 1750B were terminated in the late 1980's.
We do continue to maintain Mil-Std-1750A, currently at Notice 4, for use on our legacy systems.
Work on 1750B never got to the stage of a releasing an "official" coordination draft from our standardization office.